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　金沢市議会３月定例月議会は１日開会し、村山卓市長が市政に対する所信の一端と、提出議案の大要を説明した。再整備に向けて検討を進めてきた中央卸売市場（西念４丁目）について、村山市長は「新年度から金沢の豊かな食と文化を支える北陸のハブ拠点となる一体型総合市場を目指し、基本設計に着手する」と述べた。
　同市場は１９６６（昭和４１）年の開設から５０年以上が経過し、施設老朽化が激しい。再整備に向けた市場事業者との協議を経て、これまでに基本計画を取りまとめた。新年度当初予算案には市場再整備事業費４６７０万円（ほか債務負担６２６０万円）が新規に盛り込まれ、基本設計に取り掛かるほか、土壌汚染調査等も実施していく。
　建築文化に関し、村山市長は「国の内外から評価の高い、現代建築を後世に継承するため、設計者の谷口吉生氏に協力いただき、鈴木大拙館の大規模改修工事を実施するとともに、玉川図書館改修に向けた基本設計にも着手する」と語った。また、西町教育研修館への移転を予定する金沢美大柳宗理デザインミュージアム（仮称）は「「デザインと建築意匠を通した美と創造の交流拠点」というコンセプトに沿って、基本設計と展示計画の策定を進める」とした。
　森本地区の薬師谷、双葉、宮野保育所を統合して新たに建設する保育所については、「保育所機能に加え、森本地域全体の子育て交流拠点となるよう、実施設計に着手する」と述べた。加えて、森本地区における公共施設の配置を含め、今後のあり方についても検討を始める。このほか、旧東浅川小学校を活用した、市民と一体となった森づくり活動拠点施設の整備に向けた基本計画を策定する考えも示した。