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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/03/01

【群馬】国道17号中村交差点立体の設計概要示す

国土交通省高崎河川国道事務所は渋川市中村地内で計画する国道17号中村交差点立体の設計概要を明らかにした。既存道路中央部に上下線合わせて4車線の立体を設置。立体部の両側には中村交差点に接続する国道17号の側道も整備する。立体交差点付近は現地盤から高さ約8mの橋梁形式で通過させ、橋梁前後区間は盛土を行い、なめらかにすり付ける。地質調査は完了し、これから早期の工事着手を目指して、橋梁の構造設計や詳細な道路設計を進める。
中村交差点は国道17号本線と国道17号渋川西バイパスが交わっており、本線の前後約800m区間(うち、橋梁部約50m)を対象に4車線道路として整備する。本線部は全幅18・5m(車道14m、中央帯2m、路肩1・5m、地覆1m)で片側2車線の4車線道路。本線部の両側に設ける側道は、上下線ともに中村交差点よりも南側が2車線道路、北側については1車線道路として整備する。2022年4月の事業着手時点の計画においては、区間内には橋梁や擁壁などの整備が盛り込まれている。
橋梁は単径間鋼単純合成多主鈑桁橋で、橋台2基は杭基礎を想定する。擁壁工はブロック積みや重力式、帯鋼補強土壁工などを予定している。土工事の土量は盛土、切土合わせて4万2259立方mを見込む。内訳は盛土が3万8700立方m、切土は3559立方m。車道舗装工は2万3446uを計画、交通施設工として防護柵工や路面標示工、標識設置工、照明工、情報板工などを予定している。
工事に当たっては既存道路中央部に仮設道路を設置し、側道側の工事を行うため、中央部に整備する仮設道路へ通行車線の切り替えを行う。その後、側道側の道路を整備し、合わせて影響する副道の工事に着手する。中村交差点に接続する側道側では直進2車線と右折レーンを確保するための工事を行う。引き続き、中央部の工事に着手するため、側道側へ通行車線を切り替え、中央部を橋梁の工事ヤードとして確保する。
橋梁工事は交差点を跨ぐため数日間、迂回が必要となる交通規制を実施。橋梁整備後は橋梁前後区間をスロープ状にとり付けるアプローチ部分の整備に取り掛かる。橋梁および橋梁へのアプローチ部分の整備完了後については、舗装工事や標識設置工事などを行い完成させる計画。工事はすでに取得した道路用地を活用して行う。
今後の関係機関との協議により計画内容は変更となる可能性があるとしている。また、交通の運用形態や交通規制については、今後警察と協議を行い決定する。
なお、橋梁設計は東京コンサルタンツ(東京都千代田区)、道路設計は復建技術コンサルタント(宮城県仙台市)が受注している。