トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(中部)
2023/03/01

【三重】県議会代表質問答弁 名神名阪連絡道路 ルート3案提示へ 中和津道路は奈良県と課題把握

 三重県議会定例会で代表質問に中森博文議員が登壇し、南北軸となる名神名阪連絡道路の今後の見通しと、東西軸となる中和津道路に対する県の姿勢について質疑した。若尾部長は名神名阪連絡道路について今後「ルート3案を提示する」とし、中和津道路について「奈良県と連携し課題を把握」する旨を伝えた。
 名神名阪連絡道路は、名神高速道路八日市インターチェンジ(IC)から名阪国道上柘植IC付近までの延長約30`の道路で、2022年4月に重要物流道路に指定された。同年11月に有識者委員会を開催し、23年1〜2月にかけて、住民説明会を開くとともに、アンケートや民間企業・各種団体へのヒアリングを実施した。この状況を踏まえ、中森議員は今後の見通しを質問した。
 若尾将徳県土整備部長は、地域の課題やニーズを把握した上で「1〜2`内の幅のルート帯を3案設定して、意見聴取を実施し、1案に絞り込む」旨を説明し、県外に接続する広域ネットワークの「早期実現に向けて計画の熟度を上げていく」と返答した。
 中和津道路は、国道165号のうち、奈良県桜井市から津市の区間を指し、三重県、奈良県ともに21年にそれぞれの県で策定した新広域道路交通計画に広域交通の拠点となる都市などを連絡する一般広域道路として位置付けた。中森議員は22年11月に名張市と奈良県宇陀市で構成する整備促進協議会が発足したことを受け、今後の展開に期待を寄せ、県が今後どのように対応していくのか問うた。若尾部長は、奈良県と連携して中和津道路が抱える課題把握を進め「課題解決に向けた対策を検討していきたいと考えている」とした。

提供:建通新聞社