輪島市は28日、一般会計196億2200万円(前年度比2・3%増)の2023年度当初予算案を発表した。主要施策には、老朽化している輪島浄水場更新に向けた発注支援業務委託費2442万円や、臨空産業団地拡張に伴う事業費として債務負担行為を合わせ2億86万円などを盛り込んだ。
輪島浄水場(河井町)は建設から50年が経過している。日最大配水量は8000立方メートルで、処理方式は急速ろ過方式。一部土木構造物が耐震基準を満しておらず、設備機器などの老朽化が進んでいるため、輪島中付近にある第1配水池の隣接市有地(杉平町)への移転更新を計画している。
臨空産業団地(三井町三洲穂)では、個別要望に応じて用地を決める従来の「オーダーメード方式」ではなく、あらかじめ区画の大きさを決めて販売する方式で拡張する。約3万平方メートルの用地に約4区画を造成する計画で、2カ年での整備を目指す。
このほか、大型事業には輪島消防署町野分署庁舎の移転新築に伴う実施設計などに3300万円、門前野球場本部棟などの改修費に1億3879万8000円、輪島クリーンセンター焼却処理施設解体で債務負担行為を合わせ6億6663万3000円を計上した。
一般会計に6特別会計と3企業会計を合わせた予算総額は前年度比1・5%増の374億810万円。主要施策は次の通り。
▽住宅耐震化促進事業(建て替えに対する助成を新設)1000万円▽東部地区観光振興調査220万円▽水道スマートメーター整備の拡大491万円