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　蕨市は建て替えを計画している市立病院について、２０２３年度から現在地での建て替えとするか移転建て替えを行うかの検討を行う。市としては早ければ23年度内にも方針をまとめた後、24年度以降に基本構想の策定へ入りたい考え。３月補正予算案では、建て替えへ向けた建設基金積立金10億円を計上している。
　市立病院（北町２−12−18）は本館（ＲＣ造地下１階地上５階建て）・別館（同２階建て）・リハビリ棟（Ｓ造４階建て）で構成。総延べ床面積６９６６�uを有し、１９７０年に竣工した。２００８年度の耐震診断で基準を下回る数値を記録したため、過年度から耐震整備や建て替えなど複数の方針を検討。１月の検討委員会で建て替えとする考えをまとめた。
　現在地での建て替えとする場合は、現敷地が狭いため段階的に施工を進める形を視野に入れており、事業が長期化する可能性がある。一方、移転建て替えを行う方向では病院を建設できる広い敷地の確保が懸念事項となっている。どちらの方向でも課題がみられることから、整備方針は慎重に検討する見込み。