全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　川崎市は、建設キャリアアップシステム（ＣＣＵＳ）の活用を推進するため、７月からＣＣＵＳのインセンティブ発注を開始する。受注者が希望した工事でＣＣＵＳの活用を工事成績評点に加点する「ＣＣＵＳ活用モデル工事」を試行するとともに、総合評価一般競争入札でＣＣＵＳへの事業者登録を評価項目に加える。
　ＣＣＵＳ活用モデル工事は、７月１日以降に市が指名通知または公告する全ての工事の中から、受注者が希望する工事を対象とする。ＣＣＵＳの�@事業者登録�A現場ＩＤ登録�B就業履歴情報登録―の要件を工事完了までに満たした場合、工事成績評定に０・４点を加点する。ＣＣＵＳの登録やカードリーダーなどの機器設置に係る費用、現場利用料などは受注者の負担となる。
　総合評価一般競争入札では、７月１日以降に公告する全ての工事を対象に、ＣＣＵＳの事業者登録があることを評価項目（配点０・５点）に追加する。　
　他自治体が導入を進めている入札参加資格への加点は予定していない。
　市が本年度、競争入札資格を持つ市内建設業者87者に対して実施したアンケートでは、ＣＣＵＳを活用している事業者は16％、活用を予定している事業者は25％。インセンティブ発注を導入してＣＣＵＳ事業者登録の促進を目指す。
提供：建通新聞社