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滋賀産業新聞
2023/02/28

【滋賀】野洲市 野洲病院東館の耐震補強

 野洲市は、老朽化や耐震性について課題がある市立野洲病院について、23年度から耐震補強工事に取り掛かる。今年度2月補正に、この設計業務の予算を計上しており、措置できれば年度内に設計業務を公告・発注する。工事については、秋頃の入札公告、年内の着工を目指す。工期は、運営しながらの工事になるため約1ヵ年を見込んでいる。
 対象となるのは、同病院の手術室などを設置している東館。同館は80年(昭和55年)に建設されており、現行の耐震基準を満たしていない。同病院は、05年(平成17年)に耐震診断を実施したが、診断結果に対し対策などは行われておらず、19年(令和元年)より、民間から市が管理する体制となり、同市は安全確認のため、改めて昨年より耐震診断を実施。診断の結果、1階、2階、6階は基準を満たしていないことが確認され、利用者の安全確保のため、耐震補強の実施を決めた。補強の内容は、耐力壁を設けるとしており、現段階では鉄骨製かコンクリート製が候補にあがっているが、今後の設計業務の中で工法も含め検討する考え。
 市立野洲病院は、野洲市小篠原1094に位置しており、敷地6578・05平方b内に東館、西館、北館の3施設が設置されており、東館は80年(昭和55年)に建設、RC造6階建、延4291・92平方b。西館は、91年(平成3年)に建てられたRC造3階建、延2966・74平方b、北館は99年(平成11年)に建設されたRC造6階建、延3314・29平方b。東館は、建設より40年以上が経過しており、経年劣化が進み、耐震性も基準を満たしていない。同市は、新病院の完成が26年(令和8年)まで掛かることから、それまでの利用者や患者らの安全対策を図るため、耐震工事を実施する。

提供:滋賀産業新聞