野田市は、22日開会の第1回定例議会に2023年度当初予算案を上程する。一般会計は前年度当初比1・7%減の522億7500万円で、過去最大の前年度予算に次ぐ規模となっている。普通建設事業費は同2・1%減の40億3563万9000円。連続立体交差事業に負担金8億5250万円を計上したほか、小学校トイレ改修事業に22年度補正予算計上分を含めて6億7190万円を確保。また、野田市駅西土地区画整理事業6億490万円、愛宕駅西口駅前広場整備事業3億1590万円、福田体育館耐震補強および大規模改修事業1億3920万円を盛り込んだ。
連続立体交差事業は、東武野田線愛宕駅と野田市駅を含む約2・9q区間の鉄道を高架化し、11か所の踏切を除却することで、交通渋滞の緩和、安全性の向上、東西市街地の一体化を図るもの。23年度は、引き続き野田市駅の下り線ホームを整備するとともに、座生1号幹線排水路の復旧工事と2か所の踏切付け替え道路工事などを行う。また、関連事業として、中野台中根線250mの車道・歩道整備工事に3830万円を盛り込んだ。
小学校トイレ改修事業では、児童用トイレの洋式化率100%を目指して改修工事を行う。22〜23年度の継続事業となっている岩木小学校に加え、24年度に予定していた尾崎小学校・関宿中央小学校、25年度を予定していた木間ケ瀬小学校・二ツ塚小学校のトイレ改修工事を前倒して実施する。また、24年度のトイレ改修工事に向け、関宿小学校・福田第一小学校・南部小学校の設計を行う。
野田市駅西土地区画整理事業では、連続立体交差事業と一体的な都市基盤整備を行うことで、交通の円滑化、都市機能の集積、安全で快適な都市空間の形成を図る。23年度は、都市計画道路野田市駅前線、区画道路、歩行者専用道路の整備を進めるとともに、県道野田牛久線の整備に必要な箇所の物件補償を行う。
愛宕駅西口駅前広場整備事業は、連続立体交差事業と整合を図りながら愛宕駅西口に約3100uの駅前広場を整備し、公共交通機関の利便性を向上させるもの。23年度は広場整備工事などを実施し、事業完了を目指す。また、愛宕駅西口駅前広場と主要地方道つくば野田線を結ぶ歩行者専用道路の整備に1830万円を計上した。
福田体育館は特定建築物であり、19年度に耐震診断を実施した結果、耐震性の不足が判明したことから、大規模改修を含む耐震補強工事を実施する。
水道事業会計は、前年度比0・05%減となる45億3960万8000円。
下水道事業会計は、前年度比0・8%増の57億8161万6000円。阿部沼雨水幹線整備に2億2600万円、南部1号幹線増補管整備に6000万円などを盛り込んだ。