東レ(東京都中央区日本橋室町2ノ1ノ1)は、名古屋事業場内に新研究棟を整備することを明らかにした。総事業費は約60億円を想定。2024年の着工を予定しており、今後は既存建物の解体を進める考え。設計・施工者は非開示とした。
新研究棟の計画規模は、鉄筋コンクリート造3階建て延べ約8600平方b。同事業場にある開発施設「アドバンスドコンポジットセンター(ACC)」の隣接地に新設する。完成は26年第1四半期を予定。
同施設ではバイオマス由来の原料の開発や、ドローンや「空飛ぶクルマ」として知られるUAM(アーバン・エア・モビリティ)といった次世代モビリティに活用する樹脂の研究などを行う。モビリティ関連の開発を担うACCに隣接して建設することで、研究者同士の交流を促進する考えだ。施設内は研究フロアをオープンラボとする他、打ち合わせスペースなどもオープン形式とする予定。実験エリアは140人収容を見込む。
名古屋事業所の所在地は、名古屋市港区大江町9ノ1。
提供:建通新聞社