日本工業経済新聞社(群馬)
2023/02/21
【群馬】渋川市は2023年度当初予算案明らかに
渋川市(高木勉市長)は21日、2023年度当初予算案を明らかにした。継続的に進めるJR渋川駅周辺整備事業では1億6272万5000円を計上し、メインシェルター(上屋)工事へ着手する。JR八木原駅周辺整備事業については駅舎詳細設計業務などを進める。橋梁維持補修事業は3億5356万4000円を計上し、沼尾大橋などで補修工事を実施する。なお、建設関連に関する新規事業はなかった。
高木市長は「渋川市に生まれてよかったと思えるような予算を組んだ。限られた財源の中で、市民の生活を守っていきたい」と述べた。
一般会計予算は341億9300万円とし、13億円増となる対前年度比3・9%増とした。普通建設事業費は15億9057万円とし、対前年度比3・4%増となった。構成比は4・7%。
JR渋川駅周辺整備事業はメインシェルター(上屋)の工事を進める。駅舎前のシェルター整備はメインシェルターのほかに地下道シェルター、バスロータリー、タクシー乗降場を設置する計画で、23年度から3カ年かけて整備を進め、25年度の完了を目指す。駅周辺整備事業は一般車両と公共交通の乗降場所を分けることで利便性の向上を図り、渋川市の顔としてふさわしい空間となるよう整備を進めているもの。駅庁舎前にシェルターを新設することで、利用者、障がい者用乗降場への雨天時の通路を確保する。さらに、タクシーやバスシェルターも老朽化していることから併せて整備を行う。設置するシェルターについては透明感のあるガラスに刷新し、明るい印象を与える空間演出を目指している。
八木原駅周辺整備事業は、6689万5000円を計上。自由通路および駅舎詳細設計業務、東西駅前広場詳細設計業務などを予定している。同事業は既存の駅舎を建て替え、東西を結ぶ自由通路を設置するもの。さらに東西駅前広場や東側にアクセス道路を整備することで、八木原駅周辺の利便性向上を図る。
橋梁維持補修は沼尾大橋のほか、平沢橋、新橘橋などの補修工事や橋梁点検などを推進する。道路維持管理事業は2億8357万1000円を計上し、市道鯉沢北牧線舗装補修工事などで舗装工事などを進める。この他、市道折原川島線道路改良事業は7257万7000円により、橋台工や護岸工などを計画する。
住宅管理事業では入沢団地や金島団地などの外壁改修工事を推進。
民間保育所等施設整備補助事業は1億5463万2000円を計上しており、社会福祉法人けやき福祉会の中村保育園を対に、補助を行う。整備期間は2カ年を予定する。