2023年度第1回県議会定例会が20日開会した。総額が前年度当初比2.3%(195億9300万円)増の8894億9600万円となる一般会計当初予算案等を提案した。複数年度で行う大型事業には次年度以降に支出する限度額を債務負担行為で確保。名瀬港旅客上屋や中種子養護学校、家畜保健衛生所等の建築関係や西光寺拡幅と志布志道路などで橋梁上部工を計画している。
名瀬港では、直轄により本港地区で岸壁(水深7.5m)(改良)で岸壁沖出しによる岸壁法線直線化(岸壁前出し)が進行しているほか、現施設の老朽化等により建て替える。建物規模はRC造3階建1861u。
中種子養護学校は現在、体育館を整備中。23年度からプール・食堂、25年度に管理棟・教室棟の整備で施設集約化が図られ、29年度の運動場整備により施設基準をクリアする。
家畜保健衛生所の建物規模は管理棟W造平屋建て495u、検査棟RC造平屋建て560u、焼却棟・車庫外同370u−など。
道路関係のうち、西光寺拡幅は8号橋(PC橋171m)、志布志道路は2号橋(鋼橋、PC橋322.7mの一部)、阿久根高尾野道路はAランプ橋(鋼橋37.2m)とDランプ橋(同27.8m)の上部工を築造。
下部工は、指宿鹿児島インター線の池田大橋(123m)がP1、川内加治木線の永瀬橋(104m)はP2、伊集院蒲生溝辺線の前郷川橋(63.4m)はP1、後田富山線の宮下橋(139.5m)はP2。おがみ山トンネル(1224.9m)は本体発注を目指す。
■新総合体育館
PFIアドバイザリー
来年4月に公募へ
スポーツ・コンベンションセンター(新総合体育館)はPFIアドバイザリーを23、24年度で予定。公募に係る実施方針や要求水準書等を作成するほか、同資料を専門的に審査する委員会の設置・運営を図る。
24年4月ごろに公募を開始し、審査を経て事業者を選定し契約締結に向けた手続きを実施。その後、設計・建設に4年程度の期間が見込まれ、供用開始は6〜7年後を見込む。
高等学校建物整備は錦江湾高校体育館改築(RC造2階建3000u)等を予定。旧港湾合同庁舎解体は直轄で行う旧鹿児島港湾合同庁舎解体のうち県有部分の経費を負担する。