三重県県土整備部は、鳥羽河内ダムの建設に向けて2023年度当初予算案に11億9387万円を付けた。併せて債務負担行為に24〜28年度までの限度額として87億円を設定した。これらの予算は本体工をはじめ、工事用道路や付け替え道路などの整備費用となる。本体工は夏ごろまでに志摩建設事務所からWTO案件として公告し、12月議会を経て、年度内に契約する予定。
12億円弱の予算は国庫補助公共事業予算で、この他に鳥羽市からの依頼で、工事用道路建設に合わせた鳥羽市道を建設するための受託事業費5000万円、国補事業対象外の関連事業を進めるため6027万円を計上した。
ダム形式は、重力式コンクリートの流水型ダム。堤高は39b、堤頂長が193b、堤体積が5万7200立方b。総貯水容量は296万立方b、洪水調節容量が286万3000立方b。
加茂川流域では、これまでに度重なる浸水被害が発生していることから、支川である鳥羽河内川に治水対策として、ダムを建設する。21年度末時点での事業進捗率は43%。
建設地は鳥羽市河内町。
提供:建通新聞社