富山県地方創生局地方創生・移住交流課は17日、新川こども施設の整備・運営について、事業方式として「PFI−BTO方式」を採用することを発表した。
2021年度に策定した基本計画を踏まえ、今年度に民間活力導入可能性調査を実施。PFIや従来方式など複数案を比較検討した結果、設計や建設、運営・維持管理を一括・性能発注するPFI−BTOが最も適していると決定した。採用理由には、民間のノウハウ・創意工夫の発揮、財政メリットに加え、設立するSPC(特別目的会社)によって一体的な整備・運営体制が構築できることを挙げた。
23年度当初予算案に2700万円を盛り込み、事業者の公募・選定手続きを行う。25年度は設計に着手し、26年度から2カ年で建設工事を進める。27年度の開館を予定している。
基本計画によると、規模は延床面積2000〜2500平方メートルを想定。「変化に向きあい、未来を創る力の育成」をコンセプトに、新川文化ホール(魚津市宮津)の敷地内に建設する。内部には、シンボル遊具や小屋型遊具、組立型遊具からなる「ぐんぐんフィールド(遊具スペース)」、アトリエやデジタルアイテムの「そうぞうキャビン(ワークショップスペース)」、木製遊具や絵本・書籍の「はぐくみフォレスト(乳幼児スペース)」、休憩・食事スペース、共用部・事務所、縁側ピロティなどを設ける。初期整備費は24〜28億円程度を見込む。