京都府は、山陰近畿自動車道の(仮称)大宮峰山IC〜(仮称)峰山弥栄IC間の約3・8qの道路予備設計に着手する。
山陰近畿自動車道は、日本海国土軸を形成する道路として、鳥取市を起点とし、宮津市を終点とする延長約120qの地域高規格道路。京都府域は、宮津市喜多(宮津天橋立IC)〜宮津市須津(与謝天橋立IC)の宮津与謝道路6・4q、宮津市須津(与謝天橋立IC)〜京丹後市大宮町森本(京丹後大宮IC)の野田川大宮道路4・3qが開通。供用区間は宮津天橋立IC〜京丹後大宮ICまでの10・7q。
京丹後市大宮町森本(京丹後大宮IC)〜京丹後市峰山町新町((仮称)大宮峰山IC)の間を結ぶ大宮峰山道路5・0qについては、国土交通省の直轄権限代行事業により実施中。
府は、京丹後市峰山〜網野までの区間について、事業化に向けた調査などに着手する。丹後土木事務所は関連業務を指名競争入札で2月2日に開札。京都イングスが落札した。履行期間は210日間。
山陰近畿自動車道の調査範囲において、今後の道路計画検討(道路設計)の基礎資料とするため、既存の航空レーザ測量成果をもとに数値図化を行い、地形データを取得することが目的。業務場所は京丹後市峰山町矢田((仮称)峰山弥栄IC)〜京丹後市網野町網野((仮称)網野IC)で、延長はL6300m、数値図化はA1・407ku。
また丹後土木事務所は、(仮称)峰山弥栄ICまでの道路計画を進めるため、関連業務を指名競争入札で2月16日に開札。大日本コンサルタントが落札した。履行期間は270日間。
業務内容は京丹後市峰山町新町((仮称)大宮峰山IC)〜京丹後市峰山町矢田((仮称)峰山弥栄IC)の延長L3・803qの道路予備設計(設計図及び関係機関との協議資料のみ)、道路予備修正設計A(設計図及び関係機関との協議資料作成を除く)、(仮称)峰山弥栄ICのダイヤモンド型IC予備設計。延長L3・803qの内訳は、平地L2・292q、山地0・301q、急峻山地L1・210q。
府は網野以西についても取組を推進する。令和4年12月議会の質疑で西脇隆俊知事は、網野から兵庫県境までの区間について「具体的なルートが決定していないため、都市計画決定に向けて現在、概略設計や自然環境調査に着手している。地元の意見を聞きながら、その取組を更に加速し、ルートの確定を急ぎたい」と方針を述べた。
令和5年度当初予算案に山陰近畿自動車道整備促進事業費として7000万円を新規計上。早期全線開通に向け、ルートが未確定な区間の都市計画決定に必要な調査(動植物の生息環境や大気室・水質への影響等の調査)を行う。