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米子市の下水道施設の統合検討で、内浜処理場（米子市安倍）に機能集約することに伴い、同市は施設改築費を１６４億円と見込んだ。主要施設の再構築に向け、沈砂池設備などを整備する。
　設備の老朽化や、人口減と節水型家電の普及に伴う下水道処理量の減少を背景に、施設の再構築を検討しており、中央ポンプ場（米子市内町）と、県西部広域行政管理組合の米子浄化場（米子市安倍）の機能を内浜処理場に集約する。
　同処理場に施設改築費として、合流分流汚水の揚水と雨水強制排水機能を持つ沈砂池設備を82億円で、公共下水道汚泥やし尿・浄化槽汚泥などの処理をする汚泥処理設備を33億円、水処理施設に15億円、新たに合流下水幹線を敷設するなどの新遮集管に34億円を充てる。
　施設の重複などが避けられるため、機能集約しない場合と比べ、施設改築費で30億円、維持管理費で年間７０００万円の削減効果が見込めるという。
　再構築に向けては、24年度に基本設計に入り、25年度から順次、詳細設計、設備工事を進める。

日刊建設工業新聞