横浜市建築局は、「横浜市の公共建築物における環境配慮基準」を改定し、延べ床面積300平方b以上の公共建築物新築時のエネルギー消費性能基準を「ZEB Oriented」相当に引き上げるとともに、木材使用料の目標値を用途ごとに新たに定めた。2023年度に設計を開始する建物から適用し、脱炭素化の取り組みを加速する。
ZEB Oriented相当とは、基準1次エネルギー消費量に対する設計1次エネルギー消費量の割合(BEI)が、事務所と学校、工場の建築物では0・6以下に、その他の建築物では0・7以下となるよう、エネルギー消費量を削減する。
これまでは延べ床面積1万平方b以上の主要施設でBEIが0・7または0・75以下に、延べ床面積300平方b以上のその他の施設ではBEIが0・8以下になるよう定めていたが、いずれも引き上げる。
公共住宅については、ZEH水準である0・8以下のBEIとすることを、環境配慮基準に明記した。
〜木材使用量の目標値定める〜
木材使用量の目標値は、延べ床面積(平方b)に対する木材使用量(立方b)の割合を▽学校や住宅で1%▽区庁舎や図書館、地区センターなどの市民利用施設で0・8%▽その他の公共建築物で0・5%―とすることを求める。
利用者の目にとまりやすい、入り口や廊下などを木質化することで市民が木材に触れる機会を増やし、親しみを持ってもらう。
提供:建通新聞社