日本工業経済新聞社(群馬)
2023/02/17
【群馬】富岡市の2023年度当初予算案
富岡市(榎本義法市長)は17日、2023年度当初予算案を明らかにした。新野球場建設用地測量等委託に2023万円を計上。もみじ平総合公園整備事業関連ではテニスコート整備工事3億8730万円などを盛り込んだ。上州富岡駅北地区再整備事業については2億7699万円、美術館博物館屋根・外壁等改修工事には1億2880万円、雨水出水浸水想定区域図作成委託へは2750万円を盛り込んだ。
会見で榎本市長は「住みたいまちbPのまちづくりの実現に向け予算編成に取り組んだ」と話した。一般会計の総額は前年度比1・4%増の223億円。普通建設事業費は29億5943万6000円で、対前年度5・9%の増となった。
新野球場は19年の台風で流失した和合運動公園野球場の代替施設として整備。岡本地内を整備候補地に選定している。建設用地測量等は外周の測量などを行う。流失した和合運動公園野球場は約6・3haの公園敷地内に整備されていた。
もみじ平総合公園でのテニスコート新設は北ゾーンにある多目的芝生広場の北側3分の2程度のスペースが対象。全天候型の砂入り人工芝を8面、通路を挟んで4面ずつ配置する。通路には延長約70mで日よけも設置する方針。このほか、高さ3mの防球ネットフェンスをコートを囲むように延長415m設置する。LED照明灯は30基整備、1基当たりの照明灯の高さは6mとなる。
このほか同事業では◇遊具整備工事=1億2500万円◇ロングスライダー改修工事=5400万円◇スケートボードパーク整備測量設計=1100万円◇駐車場拡張工事=4500万円◇市道黒川深町線舗装補修工事=3060万円◇もみじ橋補修工事=1300万円−を計上。
そのうち、遊具整備工事は東ゾーンのBエリアで行う。ブラキオサウルスなどの恐竜をモチーフにした複合遊具1基と健康器具5基を設置。健康遊具として背伸ばしベンチ、ぶら下がり健康器具などを整備する。ロングスライダーの改修は東ゾーンの市民体育館北側にある既設のロングスライダーを撤去し、新たに恐竜をモチーフとしたデザインのロングスライダーを1基設置する。
上州富岡駅北地区再編整備事業は23年度、電線共同溝設計と用地買収に着手する。電線共同溝設計は幹線道路2号線と街区道路3号線で行う。幹線道路2号線が延長約350m、幅員9mとなり、街区道路3号線は延長約190mで、幅員は6mの路線となる。
美術館博物館屋根・外壁等改修工事は、外壁のひび割れやコンクリートがはがれて鉄筋が露出している箇所を補修するほか、屋根に塗膜系防水などを施す。
雨水出水浸水想定区域図は2093haを対象に作成する。想定雨量を算出し、想定雨量に基づいて浸水被害区域のシュミレーションを行う。
戸川瀬地区への排水路整備測量設計には、1496万円を計上。黒川地内で排水路から高田川に沿ってボックスカルバートか、ヒューム管を約150m下流側に延長し、中瀬橋の上流側に排水させる予定。なお、既設排水路は800o×800oの開渠のU字溝となっている。
このほか◇市道5475号線道路新設整備=1億円◇保健センター解体工事=7689万円◇武道場空調・天井改修工事(東中学校・西中学校・南中学校)=1億3308万円◇諸戸橋橋りょう長寿命化工事=4500万円◇史跡旧富岡製糸場煙突保存修理工事=5005万円−。