県長浜土木事務所木之本支所は、長浜市余呉町内を通る国道365号のうち2橋梁を対象とした橋梁点検を踏まえた修繕工事を計画、設計については新洲(栗東市)に委託(2月8日開札)し、23年秋頃までにまとめ、来年度以降に順次工事発注したい考えだ。
対象となる2橋梁は、長浜市余呉町中河内地先を通る五位谷橋(98年供用開始、上部工PCプレテン床版橋、橋長21・3b、幅員8b)と、同市余呉町椿坂地先を通る雁ヶ谷橋(76年供用開始、上部工PCT桁橋、下部工逆T式橋台2基、ラーメン式橋脚1基、橋長36・8b、幅員8・7b)で構成されており、両橋梁とも通過交通量は少ない。同調査業務では、橋梁点検を行い、その結果を踏まえた上で詳細な現地調査を実施し、橋梁修繕詳細設計を行う。現地調査については、設計に先立ち周辺状況や現地地形、交通状況等の把握や損傷状況の目視確認を実施。また、必要に応じて梯子等を用いた簡易調査も行っていく。
2橋梁のうち、雁ヶ谷橋においては供用開始から40年以上経過しており、前回の点検で主桁端部に伸縮装置からの漏水の影響により腐食が見られるなどの劣化を確認。橋の機能に支障が出る変状は見られないが、予防保全対象を有するため健全度Uとした上で対策を講じる必要があるとした。五位谷橋については、全体的な劣化は目立たないが、維持工事で対応が必要としたことから健全度Uとした。
国道365号は、石川県加賀市から三重県四日市市に至る一般国道総延長271・7qで、特に長浜市余呉町を通る道は山間部になり積雪が多く通行止めになることも多く、道路や橋梁の劣化が著しく対策が必要であった。
提供:滋賀産業新聞