松山市は2023年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比4・3%増の2077億7000万円と、5年連続で過去最高を更新するととともに、初めて2千億円を超える規模となった。このうち普通建設事業費は151億8947万円で56・5%増と2年連続で増加した。上下水道関係の企業会計では、水道会計に169億7750万円(4・8%増)、簡易水道会計が6億0930万円(0・8%減)、工業用水道会計が11億4550万円(7・5%減)、公共下水道会計が318億5350万円(4・4%増)となっている。2月17日〜3月20日の日程で開かれる市議会定例会に上程する。
主な建設事業を見ると、私立保育施設など耐震化整備事業補助に4億7037万円、公立保育所整備事業に2億4053万円、松山圏域消防救急デジタル無線設備更新事業に7億2850万円(24年度年割額7億1150万円を設定)、総合公園内に整備する動物愛護管理施設の建設に2億8081万円を計上。子規記念博物館の長寿命化改修に5億8000万円、市駅前広場整備事業に7億0130万円、中央公園の施設や設備などの改修に2億6929万円を充てる。
また、小学校施設マネジメント事業に19億1288万円(雄郡小学校など3校長寿命化改修に23〜24年度債務負担行為限度額15億8600万円を設定)、中学校施設マネジメント事業に11億2204万円を盛り込んだ。和泉地区の市営住宅の集約建て替えや北条地区での県営住宅との集約建て替えに6億0909万円、松山駅周辺整備事業にバスタプロジェクトの整備方針・事業計画策定のための2071万円を含む12億2635万円、新庁舎整備事業の基本構想・基本計画を策定に1518万円などを市長部局関係で計上。
企業局関係では、硬質塩化ビニル管などの更新・改良に21億8350万円、救護所24カ所への給水ルート耐震化に2億2385万円、工業用水道施設の耐震化に6億0290万円、災害用マンホールトイレの整備に1億7210万円を投入。
中央・西部・北条浄化センター建設事業(耐震化)に2億0401万円、雨水管渠など整備事業(浸水対策)に9億6510万円、中央・北部・北条処理区管渠整備に18億9360万円、下水管渠改良に2億2804万円、雨水排水ポンプ場建設改良に2億9381万円などを盛り込んでいる。
提供:建通新聞社