石井町、神山町、板野町の3町は、共同して進める広域火葬場の建設予定地として石井町高原の平島地区にある民有地を選定した。周辺に住宅地がないことや各町からの距離、アクセス、利便性の良さなどが主な理由。
建設予定地は石井町高原字平島622ノ1他で、面積は約1万1400平方b。県道122号板野川島線沿いの石井河川防災ステーション三郎広場(藍畑西覚円)から南西に入る町道沿いに位置し、敷地の北側は吉野川の土手、東側から南側にかけては飯尾川の土手に囲まれ、周囲からは目立たない立地となっている。加えて周辺は農地で半径100b以内に住宅地はなく、アクセスについても現在3町の住民が主に利用している民間の徳島西葬祭場(徳島市不動西町)より近くなるという。
整備に向けて計画を主導する石井町は、事業手法の概略検討や火葬炉基数、求める機能・性能、今後のスケジュールの検討などを盛り込んだ基本計画の策定業務を地域経済研究所(大阪市)に委託し進めており、3月中にまとめる。
町の担当者は「将来にわたる安定的な火葬体制を確保するための重要な施策。非常にデリケートな事案だが、基本計画を踏まえ施設の必要性や重要性を町民にしっかり説明し、理解が得られるよう最大限の努力をしていきたい」と話している。
石井町は2月15日から19日に建設予定地の地権者や隣接する土地所有者、近隣住民を対象に説明会を開く。
提供:建通新聞社