「2022年度第3回とやま地域プラットフォーム」が16日、富山市民プラザで開かれ、富山市が「とやま古洞の森自然活用村の施設利活用事業」について説明し、4月に民間事業者を公募する方針を示した。
古洞の森自然活用村は1995年7月に開村。敷地内(池多地内、面積7万8705平方メートル)には、2004年にオープンした健康拠点施設「古洞の湯」のほか、ふれあいセンターやケビン10棟、バーベキュー施設、体験農園、遊歩道などがある。近年は利用者が減少傾向で、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う観光客も減少。3月末での施設廃止が決まっている。これまでに民間活力導入調査に係るサウンディング型市場調査を実施するなど、民営化への準備を進めている。
市スポーツ健康課および富山グラウジーズの担当者から、富山市総合体育館民間事業化検討事業についての説明もあった。同体育館は1999年に建設されてから20年以上が経過し、建築・設備の老朽化への対応が課題。加えてバスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の富山グラウジーズの新B1リーグ参入へ、ホームアリーナとしての基準を満たすための改修などが必要となっている。24年1月に民間事業者の募集要項などを公表。24〜27年度にかけて設計・施工を行う。
今回のプラットフォームのテーマは「民間主導による公的不動産の多様な活用」。公共R不動産RDチームリーダーでPubricPivot代表の矢ケ部慎一氏と、内閣府民間資金等活用事業推進室(PPP/PFI推進室)参事官補佐の阿部飛鳥氏が講演し、官民連携による公的不動産の活用などの先進事例などを紹介。オンライン配信も含めて地方公共団体やゼネコン、金融機関ら約120人が聴講した。