津市は、一般会計が前年度比2%増の1127億3000万円となる2023年度当初予算案を公表した。4月の統一地方選挙で市長選を控えていることから、継続事業をメインに予算付けを行った。予算額は過去5番目の規模。
一般会計、特別会計、企業会計を合わせた額は、同6・1%増の2789億5900万円となった。普通建設事業費は榊原温泉湯の瀬の整備が完了したことなどから同3・2%減の77億5700万円とした。企業会計のうち水道事業は同10・5%減の127億8500万円、工業用水道事業は同19%増の2500万円、下水道事業は同7・3%増の209億3700万円。
予算編成を行う際に「都市の未来」「こどもたちの未来」「地域の未来」への取り組みを継続的に進める方針を掲げた。 建設関連で市が掲げる都市の未来に向けた事業では、上浜町大谷町第1号線外1路線道路改良事業に7億0610万円を充て、近鉄架道橋改築と大谷踏切西側市道改良を行う。津興橋大規模更新事業には8億8300万円を配分し、旧橋撤去、新橋台橋脚設置、上部工を進める。半田久居線および雲出野田線道路新設改良事業では6億9734万円を付け、用地取得と道路新設改良などを実施する。下之川バイパス関連事業では1億9047万円を計上し、脇ケ野篠ケ広線道路新設改良を行う。北消防署整備事業には4億7890万円、香良洲高台防災公園整備事業に1億2279万円を充てた。
雨水対策事業としては、農業水利施設や農業用ため池改修に4000万円、河川・排水路改修に2億2300万円、半田川田第1・藤方第2雨水幹線築造をはじめとした雨水管渠、雨水ポンプ場築造などに27億2455万円の予算を計上した。
こどもたちの未来に向けては、学校施設長寿命化改修事業に2億8392万円、放課後児童クラブ整備事業に3869万円を付けた。
インフラ整備に関連したものとして、道路等維持修繕事業に10億1242万円、橋梁長寿命化修繕事業に1億7467万円、市営住宅施設改修事業に1億1413万円、道路新設改良事業に8億5990万円、河芸町島崎町線道路新設改良事業に9370万円、公園維持事業に3億1363万円、会館整備事業(安東地区コミュニティ施設整備(仮称)、高茶屋市民センター改修設計)に1億4179万円を投じる。
企業会計では、水道事業の建設改良事業に16億6441万円、水道施設耐震化事業に15億0971万円、下水道事業の汚水管渠建設事業に27億1507万円を充てた。
提供:建通新聞社