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滋賀産業新聞
2023/02/17

【滋賀】県甲賀土木 竜王石部線道路改築の新橋建設

 県甲賀土木事務所は、湖南市菩提寺地先で計画している中郡橋の下流に新橋を建設する「県道竜王石部線道路改築事業」について、近く橋梁予備設計を簡易型一般競争入札(総合評価方式)で発注する。
 委託期間は約10ヵ月を想定。その後については、適時に詳細設計、用地調査・測量へと進め、買収、下部工着手へと進めていく考えだ。
 なお、注目されていた県と湖南市の事業負担範囲は、新橋建設に係る諸費用と今後のメンテナンスを県が負担し、野洲川を渡る昭和11年建設の中郡橋(延長221b)の維持管理や地元への説明への協力等を湖南市が受け持つことで合意。県と市は協力して今後も整備を円滑に進めていく。
 同事業は、菩提寺地内で整備した国道1号バイパスまでの新道南側に新橋を建設し、同線の道路改良を実施することがメインで、長大橋と新橋をともに活用させていくことで、慢性的な渋滞解消を図ることが狙い。
 なお、中郡橋は、79年(昭和54年)に拡幅工事を行うなどの改修を行っているものの、老朽化により安全面などが危惧されていることから、どのような安全対策工事をどの時期に実施していくかの決定は、今後の課題としている。
 関連して、県が管理している橋梁全体の健全性割合(定期点検結果)を見ると、県管理橋の60%に何らかの損傷が発生しているが、大部分が緊急性が低いとの判断から、予防保全での維持管理を基本とし橋梁長寿命化を図っていく考えだ。短期計画(10年間)と、劣化予測等から推計されるLCC(ライフサイクルコスト)の大枠的な傾向や効果等の見直しを把握・評価する中長期計画(50年間)に振り分け、計画的に工事を推進・経費削減に努めていく。

提供:滋賀産業新聞