国有財産中国地方審議会は2月10日に開いた会合で、岡山市中区浜1丁目の法務省などの宿舎跡地を、就実学園に50年間の定期借地権を設定して貸し付ける答申をまとめた。財務省中国財務局は10月にも定期借地契約を締結した後、同学園が体育館を建設する計画で、12月の工事着手、2024年11月に供用開始する予定。
場所は、岡山市中区浜1ノ50ノ55他の更地約2482平方bで、用途地域は近隣商業地域と第2種中高層住居地域に跨り建ぺい率は80%・60%、容積率200%が適用される。
体育館は、鉄骨造2階建て延べ約1898平方b(1階部分1384平方b、2階部分514平方b)を新築し、1階のアリーナエリアにはバスケットボールコート2面、ミーティング室、更衣室、器具庫、備蓄倉庫など、2階の宿泊エリアには宿泊室、研修室、洗面洗濯室、シャワー室などを設ける他、駐車場を8台分設置する。
同学園では、2棟の体育館を保有しているが、生徒数が多くて稼働率が高く、授業実施や部活動への支障が懸念されており、合宿の際にも宿泊施設がなく教室に宿泊している状況。
このため、教育環境の改善、学園周辺徒歩圏内に建設可能な立地がないなどの観点から国有地の活用を要望、審議の結果、50年間の国有地定期借地の方向性が固まった。
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提供:建通新聞社」