横浜市道路局は「平準化債務」を新たに設定し、2024年度工事を23年度内に着手できるようにする。対象は主に補修工事。23年度当初予算案に総額11億3500万円の債務負担行為を設定した。年度末の3月に業務が集中し、4〜5月に少なくなるのを平準化して、建設業の働き方改革を支援する。
平準化債務は、「工期1年未満の工事」に設定する債務負担行為で、現在、当初予算で次年度の債務を設定して早期に発注している「ゼロ市工事」よりさらに前倒しする。前金も23年度内に支払う。
平準化債務で発注するのは、ゼロ市工事で発注していた修繕工事の内、「箇所付け工事」。「管内一円工事」は引き続きゼロ市工事で発注する。
舗装修繕工事の全体工事費は22年度と同程度を予定。ゼロ市工事は次年度工事のため、工事費を全て債務に設定するが、平準化債務の場合、発注年度内に着手する分は当初予算に計上するため、債務の額面は総額の6割程度となっている。
23年12月に契約を結び、早ければ24年1月にも現場着手するスケジュールを想定している。
平準化債務の内訳は次の通り。
▽道路修繕工事―10億5000万円
▽道路用地管理工事―1500万円
▽河川・水路等修繕工事―5800万円
▽河川事業用地整備工事―1200万円
提供:建通新聞社