日本工業経済新聞社(埼玉)
2023/02/16
【埼玉】幸手市 23年度予算案を公表
幸手市(木村純夫市長)は、2023年度当初予算案を明らかにした。一般会計が前年度比4%増の165億7000万円、普通建設事業費は同35・8%増の7億1383万3000円となった。工事関係は、市道1−23号線の道路舗装に5520万円、LED防犯灯・道路照明灯整備に1289万5000円などを計上した。公共施設の老朽化・長寿命化、新庁舎建設、大規模災害への対策などを重視した編成に取り組んだ。
特別・水道事業・公共下水道事業の各会計を合わせた総額は、同4・4%増の314億397万3000円。
道路関係は、市道1−23号線の舗装工事に5520万円、市道92号線の測量設計に478万2000などを配分する。委託業務では、上高野地区周辺に構築する都市計画道路「杉戸幸手栗橋線」の設計業務のために1800万円を充てる。交通安全対策として、LEDによる防犯灯・道路照明灯の整備工事のために1289万5000円を充当する。
水害対策では、雨水流域貯留施設の整備工事に9171万8000円、第3ポンプ場のポンプ交換には1億7820万円を盛り込んだ。大中落流域水路の整備に対し、6603万3000円円も確保する。
地域の拠点となる公民館の施設更新にも力を入れる。中央公民館の電気設備更新工事、北公民館・南公民館の整備工事などのために1028万円を措置する。
コンパクトで暮らしやすい生活環境を築く目的から、立地適正化計画策定に対し2カ年継続費2374万9000円を投じる。地球温暖化対策などの指針となる第2次環境基本計画策定を目指し、2年継続費1410万2000円を充て、23年度は基礎調査、計画骨子作成などを開始する。
粗大ごみ処理施設の老朽化対策では総額1412万4000円を確保。随時の補修工事のほか、今後の施設整備の進め方に関する基本構想の作成などを進める。
新庁舎整備の基本構想策定のため、委託費1517万3000円を措置しており、夏までの契約締結に向け業務委託の手続きを来年度早期に開始する。民間活力の適用を含めた事業手法、建設候補地(現庁舎地ほか複数案)などを比較検討して、有力な方向性を基本構想で評価する。24年度から、基本計画の策定に移行する。