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建通新聞社
2023/02/14

【大阪】神戸市が1・9兆規模の当初予算案を公表

 神戸市は2月10日、総額1兆8881億円規模となる2023年度当初予算案を発表した。神戸電鉄沿線の再整備費増額に伴い投資的経費は前年度当初比1・9%増の908億8100万円となった。神戸空港の国際化に向けたサブターミナル整備などに予算を投入し、「海と山が育むグローバル貢献都市」の実現を目指す。
 駅周辺のリノベーションを進めている神戸電鉄の垂水駅では、駅西側広場バス上屋を改修するため設計に着手するとともに、新垂水図書館が着工するなど関連事業に15億9259万円を計上。鈴蘭台駅では新北区文化センター整備に伴う実施設計費などに19億1210万円を充てる。また、JR六甲道駅や兵庫駅など7駅に地下タワー式、地下機械式の駐輪場を整備するため設計費を投じる。
 神戸空港の国際化事業は、新年度にエプロン西側拡張の着工、サブターミナルの設計・工事、駐車場と構内道路整備などを予定しており、総額で96億8600万円を投入する。
 西市民病院の再整備事業は、移転先の若松公園を調査するため、委託費として500万円を計上。
 防災関連は、国土強靱(きょうじん)化施策に206億6400万円を充当し、ポートアイランドなどの高潮対策や河川改修、トンネル・橋梁の老朽化対策、ため池改修などに取り組む。
 教育関連では、垂水小学校やこうべ小学校で児童数増加に対応するため校舎整備を行う。予算総額は14億0574万円。
 当初予算案における一般会計は前年度当初比0・8%減の8793億9800万円、特別会計は同比3%増の6802億5000万円、企業会計は同比1・4%減の3284億1800万円となる。