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建通新聞社
2023/02/15

【大阪】大阪市23年度当初予算案を公表

 大阪市は2月14日、総額3兆5278億円となる2023年度当初予算案を発表した。前年度当初と比べ1・9%増となる。このうち、一般会計の投資的経費は2537億円で、前年度当初と比べ10・2%の増加。主な建設関連事業では万博開催に向けたアクセスルート整備費、森之宮工場利活用に関する検討費などを盛り込んだ。
 主な部局の歳出額を見ると、都市整備局が585億7538万円(前年度当初比3・6%増)、建設局が1347億5020万円(同0・4%増)、大阪港湾局が342億8368万円(同5・2%増)、教育委員会事務局が2152億9413万円(同2・6%増)となった。
 大阪状東部地区のまちづくりでは、もと森之宮工場の利活用に関する検討に800万円を計上。多様なモビリティをシームレスにつなぐ交通結節点機能の導入など、駅前空間整備に向けた検討を進める。
 建設局では、老朽化橋梁の改修に16億6100万円、南海トラフ巨大地震・津波に伴う河川施設の耐震対策事業に11億9700万円、道路改築事業に58億8603万円を計上した。
 建設局と港湾局は、万博開催に向けたアクセスルートの整備を行う。認定道路に13億6300万円、臨港道路に4億8600万円を計上した。また、主要集客エリアにおける環境整備・景観向上(認定道路、都市公園)では建設局が16億2300万円を計上。市内の大公園(5カ所)で庭園の魅力向上やトイレのリニューアル、中之島周辺のライトアップなどを行う。
 この他の局では、都市整備局で市営住宅建替事業に219億4233万円、教育委員会事務局で老朽鉄筋校舎改築事業に43億1089万円、健康局で保健所庁舎整備事業(実施設計、改修工事)に1億2999万円、消防局で航空隊庁舎建て替えに1億0044万円をそれぞれ計上した。
 特別会計では港営事業会計が416億4100万円(対前年度当初比13・9%減)、下水道事業会計が1693億4200万円(同8・3%増)、水道事業会計が969億1800万円(同7・3%減)となった。
 一般会計の総額は1兆9088億円(対前年度当初比3・6%増)、同じく特別会計の総額は1兆6189億円(同0・1%減)。