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新建新聞社
2023/02/14

【長野】松本市 2023年度当初予算案

一般会計は1021億
ゼロカーボン関連や新工業団地の整備など
普建費は103.1億、前年度比26.6%減
 松本市(臥雲義尚市長)は、2023年度当初予算案の概要を2月14日の記者会見で発表。一般会計は1021億円(前年度比12億8924万・1.2%減)で過去2番目の規模。建設関係では、新工業団地の整備やゼロカーボン関連に取り組むほか、交通環境の充実やグリーンインフラなど未来を見据えたまちづくりを推進していく。普通建設事業費は、基幹博物館の建設が完了したため、103億1141万円(同37億3531万・26.6%減)とした。
 臥雲市長は、◇人口定常化戦略◇新交通戦略◇ポストコロナ戦略◇ゼロカーボン戦略◇DX戦略―の5つを重点戦略に掲げ、松本城三の丸エリア整備事業(2968万)、グリーンインフラ推進事業(1277万)、新工業団地整備事業(694万)、脱炭素先行地域推進事業(1億1462万)、市有施設LED化事業(3470万)、美ケ原スカイラインの整備(9981万)―などを進めていく方針を示した。
 重点戦略以外のハード事業では、村井駅周辺整備事業に14億8520万円、波田扇子田運動公園移設整備事業に5億1452万円、明善児童センター整備工事に2億0372万円、保育園トイレ改修事業に1億6666万円、総合体育館改修事業に1億4699万円、社会体育館大規模改修事業に1億0571万円―などの金額が大きい。
 投資的経費の総額は103億8861万円(前年度比39億2309万・27.4%減)。内訳は、普通建設事業費の補助が54億3222万円(同34億6450万・38.9%減)、単独が48億7919万円(同2億7081万・5.3%減)、災害復旧事業費が7720万円(同1億8778万・70.9%減)となっている。

  5つの重点事業に関わる建設関連は以下の通り。◆=新規
【人口定常化戦略】
◆パレア松本整備・運営事業=280万 ※トライあい・松本と女性センターのあり方を検討し、拠点の機能強化を進める
◆Mウイング2階若者居場所整備事業=349万 ※2階ふれあいロビーを拡充・再整備
◇市営住宅若者世帯向け改修事業=4713万
◆こどもプラザ整備事業=1億9717万 ※イオンタウン松本村井内に、こどもプラザと福祉ひろばの機能を有した複合施設を整備
◆仮称・寿中間教室新設事業=1302万
◇ICT機器等の環境整備事業=6億4689万 ※小中学校のICT環境の整備や機器の管理
【新交通戦略】
◆松本駅周辺交通ターミナル機能強化事業=36万 ※公共交通の乗換のシームレス化等の機能強化を図るため、検討委員会を設置
◆バス待ち環境整備事業=627万 ※バス停の上屋等を整備
◇自転車通行空間整備事業=1920万
◇小規模自転車駐車場整備事業=106万
◇美ケ原スカイライン整備事業=9981万
◇単独道路新設改良事業(空港関連)=3746万
◇中部縦貫自動車道推進事業=299万
◇村井駅周辺整備事業=14億8520万
【ポストコロナ戦略】
◆新工業団地整備事業=694万
◆芥子坊主農村公園再整備事業=2689万 ※公園内設備の改修および環境整備
◆白骨温泉まちづくり事業=742万 ※観光コンテンツ(木道・市道整備など)の充実
◆上高地保存活用推進事業=300万
◇上高地公衆トイレ改築整備事業=1億1000万
◇松本城三の丸エリア整備事業=2968万 ※エリアビジョンの具体化に向け、公民連携で6つの界隈における社会実験等を支援
【ゼロカーボン戦略】
◆市有施設LED化事業=3470万 ※2030年度までに温室効果ガス55%削減に向け、LED化を進めるための調査を実施
◆市有施設太陽光導入可能性調査事業=851万
◆太陽光発電設備導入加速化事業=40万
◇住宅用温暖化対策設備設置推進事業=8460万
◇脱炭素型大規模投資支援事業=12万
◆脱炭素先行地域推進事業=1億1462万 ※乗鞍高原で再エネ・省エネ設備の導入補助と設置を加速化させる支援等を実施
◇乗鞍ゼロカーボン拠点整備事業=731万
◇カラマツ材販路拡大事業=520万
【DX戦略】
◇奈川地区通信環境改善事業=2億7879万

提供:新建新聞社