甲賀市は10日、今月16日開会の3月定例会に上程する当初予算案を公表した。
今回の予算は「オール甲賀で未来につなぐ、新しい豊かさへのチャレンジ」をテーマに、脱炭素社会の実現に向けたGXの推進やデジタル技術を活用した市民サービスの向上を目指すとともに、未来を担う子ども・若者への支援等の充実や医療・介護施設の抜本的な経営改善、福祉・教育施設の整備等を集中的に実施していく。
内容を見ると、一般会計は439億円で、前年度予算額に対し2億6000万円増の前年対比+6・3%、特別会計は199億0877万円の+1・9%、企業会計は129億4621万円の+4・2%と示した。
歳出予算構成を見ると、福祉に係る経費である民生費(36・7%)が最も高く、これに教育費(14%)・総務費(10・7%)・衛生費(9%)と続いている。普通建設事業費は、59億7587万円と今年度40億6874万円から19億0612万円増(+46・8%)、合併特例事業債を活用した事業の増加等により、大幅な増額となった。
当初予算案の主なものは次の通り。
《子育て・教育》
▽水口中央公民館改築工事=11億7526万円
▽水口スポーツの森整備費=1億0700万円(屋内遊戯施設整備)
▽水口児童クラブ新築工事費=3億5000万円
▽伴谷児童クラブ増築工事費=7700万円
▽大原児童クラブ改修工事費=7000万円
▽柏木小学校バリアフリー化工事費=6188万円
▽信楽保育園・幼稚園整備費=8000万円(木材調達)
▽信楽小学校改築工事費=1億9793万円(設計)
▽甲南認定こども園整備費=4億3200万円(補助)
▽伴谷認定こども園整備費=4610万円
▽柏木公民館改築工事費=2800万円(設計)
▽碧水ホール空調設備改修工事費=1億8000万円
▽土山宿本陣玉座棟改修補助費=3300万円
《地域・経済》
▽甲南駅周辺整備費=1億6784万円
▽道の駅あいの土山整備・組織強化費=6990万円
▽市道維持管理事業費=6298万円(除草)
▽古城御茶園線整備費=3910万円
▽貴生川駅周辺整備費=3721万円
▽工業団地内道路等修繕費=3000万円
▽市道泉下山幹線歩道整備工事費=3000万円
《福祉・介護》
▽オンライン合意形成プラットフォーム費=138万円
▽地域コミュニティICT推進補助費=100万円
▽行政情報の個別配布費=533万円
▽家屋評価現場用タブレット導入費=100万円
▽堆肥利活用推進事業補助費=200万円
提供:滋賀産業新聞