岡山市は2月10日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計が前年度比2・6%増の3622億8000万円で、7年連続で過去最大の規模になった一方、普通建設事業費は岡山芸術創造劇場整備費の減少により3・9%減の476億4600万円となった。特別会計は1・7%増の1991億9700万円、事業会計は0・7%減の768億7200万円。
主要な事業費は、地域経済の活性化・魅力と活力あふれるまちづくりで岡山駅前広場への路面電車乗り入れ整備事業17億0800万円、市街地再開発事業の促進42億7300万円など。
コンパクト・ネットワーク化された快適で多様なまちづくりでは、持続可能な公共交通ネットワークあり方検討1000万円、交通結節機能強化(庭瀬駅・高島駅・上道駅エレベーター設置など)3100万円、自転車先進都市の推進1億6600万円、道路ネットワークの充実・強化(下中野平井線など)37億2000万円、高島市営住宅再生・余剰地等の有効活用の検討(建て替え基本構想策定など)900万円などを計上。
歴史・文化と一体感の持てるまちづくりでは、岡山城主要部跡地整備推進事業に2000万円、多目的屋内施設(アリーナ)基本計画策定に3000万円を充てる。
若者や女性が輝くまちづくりでは、子育て環境の施設整備推進事業(認定こども園整備6園、民営化に伴う施設整備5園)に33億4700万円を投じる。
未来を拓く人材を育むまちづくりでは、学校特別教室空調設備整備事業5200万円、新岡山学校給食センター整備事業9200万円、新教育研究研修センター整備事業3700万円、岡山中央中学校区公民館建設事業1億4700万円などを計上。
災害に強く安全・安心なまちづくりでは、下水道・河川等による浸水対策事業30億9400万円、新庁舎整備事業(周辺施設整備PFI導入調査など)21億2200万円、道路施設の長寿命化事業23億7800万円、水道施設・管路耐震化等更新事業85億9400万円、下水道施設の耐震化・再構築事業30億0700万円、南消防署妹尾出張所建て替え整備8000万円、水難救助訓練施設整備事業4億0500万円などを盛り込んでいる。
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提供:建通新聞社」