小千谷市は13日、(仮称)防災センター建設基本計画(案)を公表した。
施設全体では、延べ面積約3500平方メートル程度(A、B棟の合計)、事業用地には約5000平方メートルを確保。支援物資集配所は延べ面積750平方メートル程度で、災害時は物資を受け入れる一時保管場所および備蓄品と一緒に仕分けや配送などを行う。平常時は屋根付き屋外運動場(テニス1面、フットサル1面など)、屋根付き広場(雨天時も子どもが運動できるスペースなど)、備蓄倉庫は延べ面積260平方メートル以上とし、平常時には防災学習プログラムの一部としての見学場所などとするほか、避難所(960平方メートル以上)、要支援者用等の避難スペース(1室200平方メートル以上、60平方メートル以上)、災害時支援団体活動室などを設ける。構造に関しては災害拠点機能を有することから、地震等の災害時にも施設機能を維持可能な耐震性を備えた建物とし、構造体の耐震安全性は1類、非構造部部材の耐震安全性A類、建築設備の耐震安全性は甲類。
建設予定地(大字ヒウ生丙299番地1ほか)の防災公園と一体的に大規模災害時には、支援物資の集配所および支援団体の活動拠点、避難所としての役割を担うことが期待されている。平時は中越大震災の経験と教訓を伝承し、市民の防災研修の場として障害学習活動や、健康・体力づくりの場として、基本方針には(1)防災拠点施設の1つとして安全安心が確保できる施設(2)機能性の高い施設(3)市民が親しみやすい施設(4)環境にやさしい施設−を掲げている。配置は迅速な災害救助を行うため、備蓄品等の物資の搬出入にスムーズな動線を確保できるよう、備蓄倉庫と支援物資の集配所を最適な位置に配置することを最優先し、低層階と中・高層階とに分ける。
今後のスケジュールについては、23年度に基本および実施設計に着手するとともに、24年度から2カ年で建物本体および外構工事を行う。概算工事費は18億円(外構、植栽等、インフラ関係引込含め)を見込む。12月補正予算には基本設計として、債務負担行為の限度額9000万円を設定している。期間は22年度から23年度まで。
計画案に関する意見は、3月7日まで募集している。