小松市議会公共施設マネジメント検討特別委員会が13日に開かれ、旧波佐谷小学校の利活用に関するプロポーザルで、優先交渉権者にやまとグループ(小松市)を特定したと市側が示した。食や健康をテーマとした拠点づくり「まちのちゃぶダイニング いただきます」を提案した。
松東みどり学園小学部への統合に伴い、旧波佐谷小学校(波佐谷町地内)が閉校。空き校舎になっており、地元からは地域活性化に資する利用を要望されていた。
食品加工製造業などを手掛ける同グループの提案によると、旧校舎を改修し、自社の商品研究開発拠点を移すとともに、シニア向けのカルチャー教室やレンタルオフィススペースを設ける。このほか、隣接地に新築する施設では、惣菜などの食品販売や飲食スペース、料理教室、地域住民や来訪者の憩いのスペースなどを設置する計画だ。投資額は約3億円。来年4月のオープンに向け、事業進捗を図っていく。将来的には増床も視野に入れているという。
今後、市は同グループと協議を進め、3月議会での建物無償譲渡議案承認を目指す。土地は市が所有したまま有償で貸し付ける。委員からレンタルオフィスについて「事業者が参入しやすい工夫を」との意見が出た。
既存校舎の施設規模はRC造3階建て延べ1842平方メートル。敷地面積は1万290・63平方メートル。体育館(W造2階建て延べ1096平方メートル)は一般利用を想定する。
なお、公募型プロポーザルでは2者が参加を表明。このうち1者の辞退を経て、今月9日に同グループがプレゼンテーションを行った。