県警察本部は13日、23年度当初予算案を同日開会の2月定例県議会に提出した。信号機整備や交番・駐在所整備に15億2400万円を盛り込んでおり、信号灯器のLED化を加速するほか、米子警察署の淀江と西原両駐在所を集約して新築工事に着手する。
信号機整備などを含む交通安全整備費は13億2700万円。工事費9億6100万円の内訳は、交通管制・信号機に5億6500万円を充て、信号機制御75基を更新するほか、信号機は道路開通に合わせて国道313号倉吉関金道路・倉吉市鴨河内と街路両三柳中央線・米子市両三柳にプログラム多段式を新設。電源付加装置はブラックアウト対策で4基を新設し、3基を更新する。
信号灯器は白熱電球の生産中止が広がっていることから、LED化を促進する。新年度は車両用灯器250灯、歩行者用灯器290灯に、右折矢印12灯の計552灯をLEDに更新。10年後の33年度までにLED化率100%を目指す。
道路標識は路側標識の新設と更新に1億6100万円、道路標示は横断歩道の新設と塗り替えに2億3400万円。
また、交番・駐在所の建設事業には1億9600万円を投入する。交番3カ所と駐在所10カ所の新築や改修、設計など取り組む。淀江と西原の統合駐在所には新築と解体工事に5500万円を充てる。また、米子警察署の旗ヶ崎交番と琴浦大山警察署の御来屋駐在所は、24年度の新築に向けて23年度は測量と用地取得を進める。交番・駐在所計画は次の通り。
※新築・解体工事
▼淀江・西原駐在所(米子市淀江町西原)=木造平屋建て113平方b、解体費含む5500万円
※改修工事
▼米子駅前交番(米子市弥生町)=鉄筋コンクリート造3階建て166平方b、2270万円▼岩屋堂駐在所(若桜町岩屋堂)=木造平屋建て80平方b、1440万円▼北条駐在所(北栄町田井)=木造平屋建て149平方b、3540万円▼上小鴨駐在所(倉吉市鴨河内)=木造平屋建て79平方b、1680万円▼溝口駐在所(伯耆町溝口)=木造2階建て85平方b、1520万円
※新築・解体設計
▼多里駐在所(日南町湯河)=木造平屋建て114平方b、450万円
※改修設計
▼若桜橋交番(鳥取市弥生町)=鉄筋コンクリート造3階建て200平方b、240万円▼若葉台駐在所(鳥取市若葉台)=木造平屋建て91平方b、210万円▼宝木駐在所(鳥取市気高町宝木)=木造平屋建て77平方b、270万円▼大殿駐在所(伯耆町大殿)=木造平屋建て83平方b、300万円
※用地取得
▼旗ヶ崎交番(米子市旗ヶ崎)=鉄筋コンクリート造2階建て150平方b、測量・用地取得1770万円▼御来屋駐在所(大山町御来屋)=木造平屋建て114平方b、測量・用地取得420万円
日刊建設工業新聞