建設新聞社
2023/02/13
【東北・宮城】参加表明は3月3日まで/仙台市中央卸売市場再整備の基本構想プロポ
仙台市は10日、中央卸売市場再整備の基本構想策定支援業務を委託するため、公募型プロポーザル方式で選定手続きを開始した。
参加表明書は3月3日、企画提案書は同9日まで受け付ける。プレゼンテーション(ヒアリング)は同20日に行い、同日に受託候補者を特定する。委託契約と結果公表は4月上旬を予定している。委託上限額は2182万4000円。
参加資格は、2017年度以降に中央卸売市場に関する類似業務(市場再整備の基本構想または基本計画、市場の経営展望の策定など)の受託実績があること。市内の指定する場所に速やかに来訪できること。また、市の競争入札参加者名簿に登録していなくても構わないほか、JVでもよい。
中央卸売市場(青果市場・水産市場)は仙台市若林区卸町4の3の1地内にあり、敷地面積は約18万平方b。また、花き市場は宮城野区苦竹4の1の20地内の敷地約2万6000平方bに所在する。規模は本場が総延べ約8万9500平方b、花き市場総延べ約1万0700平方b。開設から50年近く経つことによる劣化に加え、東日本大震災で地盤に影響が及んだことなどから再整備に取り組む。
昨年度に委託した再整備調査検討業務(担当=三菱UFJリサーチ&コンサルティング・安井建築設計事務所・アイ・エス・エスJV)の成果によると、用地確保やアクセスを考慮し、本場(青果市場・水産市場)は現地建て替えが優位としている。青果棟と水産棟を順次建て替える場合、工期は約10年、概算事業費は470億〜600億円を試算する。
今回委託する業務は、将来の取り扱い数量などに基づき、課題を抽出した上で、施設構成・配置計画、機能・基本性能、規模、概算事業費、スケジュールをまとめるとともに、PPP/PFIを含む民間活力導入をはじめとする整備手法の比較検討を盛り込んだ基本構想を策定する。
花き市場の再整備に関しても、本場への将来的な統合も検討する必要があることから、合わせて検討課題をまとめる。
10月末までに中間案を作成し、パブリックコメントを踏まえ、24年3月末までに基本構想案を作成する。履行期間は24年3月29日。
提供:建設新聞社