建設新聞社
2023/02/09
【東北・岩手】アイ・テックが北上市と工場立地協定
アイ・テック(静岡市清水区 大畑大輔代表取締役)は、北上市の後藤野工業団地に工場の建設を計画し、7日に同市と立地協定書調印式を行った。
同社は1960年に設立し、鉄鋼商社として全国に製品を提供しているほか、自社製品の加工販売、鉄骨工事業、新工法の開発などを手掛け、2005年からは東北エリアに進出した。北東北の顧客からのニーズに応えるほか、北上市の産業集積に伴い建設を計画。
建設予定地は、後藤野工業団地の北上市和賀町後藤2地割114の40ほか地内で、敷地面積は9万2816・56平方b。施設規模は工場がS造平屋建て、延べ3万4816・57平方b。事務所はS造2階建て、延べ663・51平方b。H形鋼、コラムの加工ラインなどを中心に、山形鋼、溝形鋼、軽量の角パイプ、鉄板の切断や曲げなどあらゆる鋼材の加工、販売をする拠点とする計画で設計を進めている。工場内には天井クレーン10dを4〜8基、工場外には門型クレーンを数台設置する予定。
着工は4月1日、竣工は24年7月、操業は同年10月を見込む。総投資額は約82億6100万円。操業時の従業員は約40人、将来的に10人程度の増員を予定している。
当日は大畑社長、橋敏彦市長など関係者ら11人が参加。大畑社長と橋市長は協定書に調印し、橋市長は「鉄道輸送、高速道路と好立地な場所。インフラ整備を国、県とともに進め、サポートしたい」と述べ、大畑社長は「北上市は世界的企業の立地など今後活気が出る可能性のある地だと思い進出を決めた。市の力になれるよう努力していく」と語った。
岩手県商工労働観光部の十良澤福志ものづくり自動車産業振興室長は「ものづくり企業の集積が続く県南部では工場の新設が続き、建設資材が必要不可欠。各企業の建設に対応してほしい」と達増拓也岩手県知事の祝辞を代読した。
提供:建設新聞社