北陸地方整備局と富山県建設業協会との意見交換会が8日、富山県民会館で開かれ、予算の確保や国土強靭化の継続、働き方改革の推進などで議論した。
冒頭、あいさつに立った内藤正彦北陸地方整備局長は、「利賀ダム、下新川海岸、国道8号入善黒部バイパスなど第2次補正で確保した予算を的確に執行していく。2023年度当初予算も、必要とされる予算を確保し、希望の持てるインフラ整備に努める」との考えを示した上で、「担い手確保、働き方改革は重要なテーマであり、発注機関と連携して週休2日、適正な工期設定を進めていく。生産性の向上に向け、アイ・コンストラクションなど建設分野のDXとして統合し取り組み、躍進の年と位置付けている」と強調した。
竹内茂県建設業協会長は、「一番大事なのは23年度に向けての予算確保。賃金を上げる取り組みに入りつつあるが、物価高騰についていけない部分があり、現場でも対応できるようにしていきたい」と述べた。
この日は、▽公共事業予算の持続的・安定的確保と防災・減災、国土強靱化の継続的推進▽資材高騰等の急激な変動に対する適時・適切な対応▽働き方改革の推進と担い手の確保・育成▽市町村に対する新・担い手3法等の遵守状況の検証と強力な指導▽安定的・持続可能な除雪体制の確保−を議題に意見を交わした。局側からは、第2次補正予算で県内分94億円が配分されたことを報告。スライド条項の適用、書類簡素化などの方針を説明した。