総投資額は土地除き25億 県、大村市と立地協定調印式 お多福グループの潟iカガワ(中川有二代表取締役社長、本社・大阪市北区)は、大村市雄ヶ原町の第2大村ハイテクパーク区画3(4万1838・72平方b)に新工場を移転新築する計画だ。2025年3月の完成を予定。10月の操業開始を見込んでいる。同社によると、土地代を除いた総投資額は約25億円(建物・機械含む)。
潟iカガワは、お好み焼きソースの製造等を展開するオタフクホールディングス梶i本社・広島市西区)の子会社で、天かすを製造・販売。2021年にお多福グループの傘下に入った。今後は、食品パッケージング(青のり・山芋パウダー・紅生姜などの袋詰め)にも事業を広げる。このため新工場建設が計画されることとなった。
お多福グループ企業のオタフクホールディングス梶A潟iカガワ、佐々木商店鰍ヘこのほど、大村市に立地を申請。大村市雄ヶ原町の第2大村ハイテクパーク区画3の用地4万1838・72平方bを取得。土地は佐々木商店梶i広島市西区)が所有する。
新工場完成後、大村市富の原2丁目の現工場を解体。更地にした後、跡地を売却する構えだ。同じ時期に本社機能を大阪市から移し、5年間で15人の新規雇用を計画している。
現在はコンペを行っている途中で、今月中にも設計者を決定。6月か7月頃までに詳細内容を詰め、できるだけ早期に着工する方針だ。また、大村市内の業者も参加できるように考えているという。
3日に執り行われた立地協定締結式にはオタフクホールディングス鰍フ佐々木茂喜代表取締役社長、潟iカガワの中川有二代表取締役社長、佐々木商店鰍フ佐々木泰平代表取締役社長、本県の大石賢吾知事、大村市の園田裕史市長が参加。潟iカガワの中川社長がお多福グループの企業概要を説明後、それぞれが署名し、立地協定を結んだ。
大石知事がお多福グループの各社に対し謝意を示した後で「県としても大村市と連携し、ご支援をさせていただきたい。大村はポテンシャルを秘めたところ。お多福グループの限りないご発展を祈っている」とあいさつ。大村市の園田市長は「本日は節分で、まさに福≠ェやってきた。調印式を執り行うことができ、心から感謝している」と述べた上で、側面からサポートしていく考えを強調した。
オタフクホールディングス鰍フ佐々木社長は「長崎と広島という、ご縁を感じずにはいられない」と述べ、感無量の様子だった。潟iカガワの中川社長は、「この長崎県大村市に骨を埋める気持ちだ」と力を込めた。