第39回富山県入札監視委員会(委員長・中出考典富山大学名誉教授)は7日、県庁で開き、2022年度上半期の平均落札率96・9%が報告されたほか、同期に契約した924件の中から抽出した工事10件について審議した結果、「概ね適正」とした。
はじめに金谷英明県土木部次長が「今年度は公共工事の円滑な施工、品質確保のため、調査基準価格、最低制限価格を見直した。今後とも公共投資や建設業の動向、地域における建設企業の役割、社会情勢を踏まえながら、適時適切な入札・契約制度の見直しを行っていく」とあいさつ。引き続き、土木部673件、農林水産部212件、企業局39件のうち、▽二上浄化センター受変電設備更新▽西部工業用水道事業高岡本線管路更新第6工区▽水橋石政地区第9工区ほ場整備−など10件の入札参加資格の設定や指名理由などを審議し、入札・契約手続きの運用は概ね適正に行われていると認められた。
上半期の入札運用状況として、1位不動入札20件、落札率100%入札3件、1社入札199件が示された。一般競争入札442件のうち、439件で総合評価方式を試行。最低制限価格制度の設定案件399件では、同価格を下回ったものが20件(5%)あった。指名停止は4件。