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滋賀産業新聞
2023/02/07

【滋賀】滋賀県 高専設置の基本構想

 滋賀県は2日、推進している県立高等専門学校(高専)設置事業に係る基本構想原案を明らかにした。
 主な内容は、建設地が市街地に近い立地を活かして、学内施設を地域に開放し高専の強みである「技術」を核にした交流を重視することや、検討していた遠方学生向けの寮整備、社会人向けの講座や小・中学生に対し工作体験の提供など。今後は、学識者を交えて立ち上げた推進本部の意見を踏まえ、来月中にも構想をまとめる方針だ。
 また、開校時期は27年春を予定していたが、スケジュールを再精査し28年春に1年後ろ倒しにすることも併せて発表された。
 同事業の建設地は県有地の旧野洲川跡地(野洲市市三宅)の敷地面積2万平方b以上。施設規模は延床面積約1万8000平方b、学生寮延1500平方bを想定しており、事業費は、約101億円を見込む。現時点での施設整備費は74億5000万円(校舎その他69億5000万円、学生寮5億円)、設計管理費3億円、その他に19億5000万円(機械設備費17億円、外構2億5000万円)、用地関係費4億円を想定。 なお、予算措置関係では、昨年11月の補正予算(債務負担行為)で、23年度に2億6400万円(県有地の造成に向けた設計業務)と、23〜24年度に4億9500万円(PFI手法による発注に向けPFI事業者の決定までのアドバイザリー)を計上済み。
 県では、同校を整備することにより、創造力と専門性・実践力を兼ね備えた次代の滋賀を支える人材育成を目指している。地域における技術者育成・交流のハブとなる学校づくり、技術を通じてあらゆる世代の人々が行き交い、様々な学びと実践の機会を提供する場として、地域の産業および社会に貢献していくことが目的だ。

提供:滋賀産業新聞