横浜市都市整備局は、旧上瀬谷通信施設地区北部の交通円滑化の検討に着手する。東名高速道路から上瀬谷地区に直結する新たなインターチェンジ(IC)の整備と、地区北側の環状4号線目黒交番前交差点などの改良に向けた予備設計業務を2023年度にそれぞれ外部委託する。事業費として、23年度当初予算案に各8000万円を計上した。
新たなICは、東名高速道路から上瀬谷地区内に直結するルートを検討しており、23年度は予備設計を行い、構造案を複数比較して整備位置や整備費、整備効果を検証。国やNEXCO中日本との協議を進めて、ICの詳細なども検討する。
整備の事業主体は未定。
本年度は「令和4年度旧上瀬谷通信施設地区周辺における新たな東名アクセス検討業務委託」を三菱地所設計(東京都千代田区)に880万円で委託し、概略検討を行った。
〜目黒交番前交差点改良を検討〜
環状4号線の交差点3カ所の改良では、国道16号(八王子街道)と交差する目黒交番前交差点と、保土ケ谷バイパスに接続する瀬谷土橋公園入口交差点、滝沢交差点を対象に、交通を円滑化するためにどのような改良が有効かを検討する。増加する交通の処理は八王子街道の拡幅で対応が可能だが、地元から渋滞への不安の声が出ているため、交差点改良も考える。
上瀬谷地区では、市施行の土地区画整理事業が進む。27年3月には国際園芸博覧会(花博)が開かれる他、民間事業者が日本文化を発信できるテーマパークや物流施設の整備を計画している。
これらの施設の整備に伴い、上瀬谷地区の北部を通る東名や保土ケ谷バイパスからの交通量が増加すると見込まれる。
提供:建通新聞社