日本工業経済新聞社(群馬)
2023/02/02
【群馬】県利根沼田環境森林事務所は奥田で谷止工
県利根沼田環境森林事務所はみなかみ町東峰の奥田地内で谷止工を3件、いずれも3月ごろの発注を目指し準備を進めている。工事箇所は道の駅たくみの里(須川847)の西部に位置し、一級河川白狐沢の支流東峰須川流域で荒廃が進む3カ所の枝沢。奥田T〜奥田Vの3つの工区に分けて、谷止工を施工していく。発注方法は奥田Tが条件付き一般競争入札で、奥田UとVは指名競争入札を予定している。
奥田T工区は、当該地域の最も北西部に位置する。設計は群馬県森林・緑整備基金(榛東村)が担当した。今回発注の工事は谷止工2基。支流bP谷止工が堤長19m、高さ5・5m、コンクリートボリュームが174・9立方m。bQ谷止工が堤長18・5m、高さ5・5m、コンクリートボリュームが154・5立方m。奥田T工区では全体計画で3基の谷止工の整備を予定しており、2022年度に着手することとなる。未着手の谷止工は1基。規模は堤長27m、高さ5・5m、コンクリートボリュームが276立方m。
奥田U工区は当該地域の中間部に位置する。建設に着手するのはbQ谷止工の1基。規模は堤長20m、高さ6m、コンクリートボリューム188.8立方mとなっている。工期は7カ月で10月の完了を予定している。奥田U工区では全体で4基の整備を予定している。すでに1基の整備に着手しており、22年度は笛木組(みなかみ町)が工事を担当している。残り2基は群馬県森林組合連合会(前橋市)が測量設計を行っており、詳細は設計業務の中で決定する。
奥田V工区は当該地域の南東部に位置している。予定している工事はbR谷止工の1基。規模は堤長24・5m、高さ6・5m、コンクリートボリューム255・5立方m。工期は8カ月で11月に完了予定。全体で4基の建設を予定しており、そのうち1基の建設が進んでいる。22年度に上毛建設(みなかみ町)が工事を担当した。残る2基は現在、奥田U工区と同様に群馬県森林組合連合会が測量設計を担当している。
今回発注する奥田U〜V工区の設計も群馬県森林組合連合会がまとめた。奥田地域の整備事業は全体で23年度内の完了を予定している。
なお、残る谷止工の建設工事着手は予算次第となり、24年度になる可能性もあるため未定としている。予算を確保次第、順次発注を進めていく予定。