県は、姶良家畜保健衛生所の移転新築を計画している。敷地造成工は指名競争入札を執行し福地建設が落札。また、基本・実施設計(建築・ゲンプラン設計、設備・オープランニング)も進み、2023年度の本体着工が見込まれる。
建設場所は、霧島市牧園町高千穂で敷地面積は約1万1500u。都市計画区域内(白地・建ぺい率70%、容積率400%)と景観区域。
建物規模をみると、管理棟はW造平屋建て495u(事務室、研修室、更衣室外)、検査棟はRC造平屋建て560u(検査室、薬品室、冷蔵室、洗浄室、シャワー室)、焼却棟・車庫外はRC造平屋建て370u−など
新施設は、高度なバイオセキュリティーを完備した検査施設や機器を設置するほか、防疫資材の備蓄倉庫等も整備。当初予算には1億4025万円を計上して設計費や地質調査費、用地購入費等に充て、23年度からの整備着手が見込まれる。
現施設は、姶良市加治木町にあり1967年に整備が行われ55年が経過。近年では、周辺の宅地化が進み周辺環境への対応として、隣接地との間に障壁設置、検体をできるだけまとめて焼却、焼却炉の稼働日数を減らすなどの配慮に努め運営してきたが、老朽化等により移転整備を決断した。