第2回県立病院事業外部評価委員会が1月31日、鹿児島市国際交流センターで開かれた。第3次中期事業計画案(2023〜27年度)について協議。病院整備には5年間で24億3000万円を予定。このうち、北薩病院は23年度に4億1500万円を投入して改修を行う。
資本的支出の病院整備費は23年度に9億1900万円、24年度は4億3100万円、25年度は5億4400万円、26年度は4億7000万円、27年度は6600万円を想定。
北薩病院(RC造4階建1万1110u)では、在り方検討委員会の提言を受け、運用病床を110床から75床、看護体制を7人1人から10人に1人に変更。老朽化等も進んでおり改修も予定。
このため、病床減に伴う個室化、現病棟の3、4階部分を感染症の対応として、トイレ付き個室の増床、自動扉の新設、エレベーターや配管等の更新に向けた長寿命化対策等を予定。実施設計は12月補正予算に1625万円を計上している。
姶良病院は精神科救急病棟の体制強化、機能充実を図るため8億200万円を23年度から3年間で予定。
大島病院は4億7200万円。必要に応じて回復期リハビリテーション病棟の開設を目指す。
鹿屋医療センターは3億7100万円で、計画的な修繕に努める。
薩南病院は移転新築が22年度で施設整備が完了することから病院整備費は計上していない。
経営面の目標は、経常収支と資金収支の黒字化を継続。今後も持続可能な経営を確保して、県立病院の「公共性」と地方公営企業の「経済性」の両立を図るため、施設基準等の上位・新規取得など診療単価の増などにより収益を確保するほか、デジタル化にも対応する。