福井県鉄筋協同組合(北川貞純理事長)の第52回通常総会は1月28日開催され、2022年度の事業報告・決算、および23年度の事業計画・予算案などを慎重審議し、すべて原案通り了承した。
会場は、福井市大手3丁目の県繊協ビルで。
冒頭、北川理事長が挨拶。「行政や元請、関係団体と連携を密に、公共工事の設計労務単価の見直しや改善を」などと強調。最高顧問の山崎正昭参議院議員が、来賓祝辞した=写真。
22年度は、県建設業協会と県建築工業会に対して、鉄筋施工単価の価格改定を陳情。県建築設計監理協会の設立50周年記念式典。フクイ建設技術フェアの県建専連主催「高校生体験会」に参加。建専連の近畿地方整備局との行政勉強会に参加するなど、組合活動を積極的に展開している。
23年度も、引き続き共同購買事業(22年度はスペーサー利用高122万個、結束線56トン、タイワイヤ681ケース)、共同積算事業(22年度は依頼数量延べ1万68トン)、共同受注事業、共同検査事業(22年度は圧接引張試験持込代行2件)、人材養成事業(21年度後期の合格者は組立1級1人、施工図1級1人、2級3人、3級2人)、共同労務事業(22年度はヘルメット85個)、情報提供事業、福利厚生事業を積極展開する方針。
経営、情報(共同購買事業)、技術の3委員会、および青年部から、各代表者が活動を報告した。
【組合概況】
若手の担い手、技術者の確保・育成が大切なことは言うまでもない。安定した雇用・仕事の確保、他産業と比べても労働環境の改善が迫られる状況。移動距離を含めた長時間労働の是正や、新年度に迫った週休2日制の導入(働き方改革)を着実に推進する。効率的な事業運営が図られるよう、努めることが必要。国土交通省が進める建設キャリアアップシステムの普及を通じて、技術者の地位向上の確立や、賃金上昇に向けた取り組みが大変重要となる。