建設新聞社
2023/02/01
【東北・青森】イオン下田西側が候補地/おいらせ町統合庁舎と国保病院の移転新築
おいらせ町は、現在2カ所に分散している役場庁舎の統合庁舎新築と、国民健康保険おいらせ病院の移転新築を計画しており、両施設の移転候補地をイオンモール下田西側の民有地に選定した。今後、用地交渉を進めるほか、統合庁舎については、2023年度に基本計画の策定に着手する方針だ。病院の移転新築については内部で事業計画の検討を進める。
今回候補地として選定したのは、イオンモール下田西側に位置する同町中野平および中平下長根山地区で、現在は住宅展示場などがある場所。
同町では、ここに新庁舎および新病院の用地を取得したいとし、取得面積については、既存施設の駐車場を含めた敷地面積から、最低でも2万7500平方b(本庁舎敷地1万6000平方b、分庁舎敷地4900平方b、病院敷地6600平方b)以上、最大で4万5000平方bの敷地を取得可能。
施設規模は固まっていないが、現段階での想定で、新庁舎が5000〜5500平方b程度、新病院は現在の78床から60床へ病床数を削減し整備を進める方針。
今後、新庁舎は、23年度で基本計画策定に着手、24〜25年度で用地取得と地質調査、用地測量、実施設計を行い、26〜27年度で用地造成、28〜29年度の着工・完成を目指す。
また、新病院についても、事業計画がまとまるのを待って設計等に着手したいとしている。
現在の役場庁舎は、本庁舎と分庁舎に分かれており、分散による弊害のほか、施設の老朽化が問題となっていることなどから、その解消を図るため統合庁舎の整備を立案。内部に新庁舎検討委員会を設置するなど検討を進めていた。
一方、同町上明堂1の1地内にあるおいらせ病院は、1981年度に建設された施設で築後42年が経過し老朽化が進行している。2008年度には暖房設備やトイレ、待合ホールなどを改修したものの、老朽化の抜本的対策として、早期の移転建て替えを検討していた。
提供:建設新聞社