県長浜土木事務所は、当初21年度の発注・着工を計画していた板名古川における老朽・損傷した砂防堰堤1基にコンクリート増し打ちで行う改築工事について、改築範囲が拡大されたため21年度委託した修正設計を完了し用地測量1件を21〜22年度で完了後、22年度委託した追加測量1件を年度末にも完了見込み。23年度取り組む用地協力が順調にいけば、当初計画より約3年遅れの24年度秋にも初弾として主堤部分の改築工事を発注・着工し、25年度には副堤部分、26年度は垂直壁等の整備順でそれぞれ発注・施工し、約3ヵ年で施工を完了したい考えだ。
改築工事を行うのは、河川「板名古川」にて米原市下板並地先に61年頃築造されたコンクリート造の砂防堰堤1基。規模は延長約50数b、堤高6・4b以上で経年により劣化し土砂・流木などで損傷している箇所があり、下流の安全確保のため改築を行うことを決定。改築規模は現堰堤と高さは同程度で延長はそれ以上を計画。
既存堰堤の整備年度が古く基礎資料が乏しいため、20年度に機械ボーリング調査(5本・61b)、標準貫入試験(28回)、土質調査等、詳細設計に必要な基礎情報を収集・分析するためのコンサル業務をサンセイ(大津市)に委託し完了。
基礎調査の結果を反映させる詳細設計は20年度日本インシーク(滋賀営業所・栗東市、本社・大阪市中央区)に委託し、残っている既存部分を一部流用し、コンクリートの増し打ち(腹付)を行う工法で設計を行って来たが、当初より施工範囲が拡大されることが決定したため、修正設計を委託し21年度完了。用地の追加取得に伴う測量業務2件のうち1件を21年度ジオ・クリニック(長浜市)に委託し22年度完了済。もう1件の測量業務(22年11月2日開札)をアルファコンサルティング(長浜市)に委託し3月17日メドに完了予定。
用地の追加取得や予算措置等が順調にいけば改築工事の初弾は24年度、出水期を避けた年度後半の現場施工に向け発注したい考え。実工期は3ヵ年程を見込んでおり、早ければ26年度の完了となる見通し。
提供:滋賀産業新聞