建通新聞社
2023/01/30
【大阪】京都府23年度当初予算案 前年並みの1兆
京都府は、2023年度当初予算案の概要を明らかにした。2月補正予算と一体的な14カ月予算で、一般会計予算額は前年度予算比2・9%減の1兆0327億6300万円(うち、2月補正予算は25億4300万円)。物価高騰・新型コロナなどへの対策、健康・医療・福祉、災害などからの安心・安全、子育ての分野の他、文化庁京都移転を契機とした新たな事業に取り組む。
当初予算案の普通建設事業費は826億4800万円(うち、2月補正予算は8億4700万円)で、前年度当初と比べ165億9700万円少ない16・7%減となる。
建設関連の新規事業としては、旧総合資料館敷地暫定活用事業費に3億6000万円を計上。北山エリアに位置する旧総合資料館敷地を貸し付け、遊休地として有効活用する事業者を募集する。
また、北部医療センター基本構想策定費に900万円を計上。府北部地域の安心拠点としての基盤強化を図るため、同センターの早期建て替えを目指し、将来の医療需要に対応できる新病院の整備内容を検討する。併せて、同地域での看護学校整備検討費に100万円計上した。
20年に事業廃止が取りやめになった向日町競輪場では、事業継続に必要な施設整備の内容や整備コンセプトを検討するため、基本構想策定費に100万円を計上した。
この他の建設関連の主な事業を見ると、府立洛南病院建替整備事業費に9億4867万円(別途、54億3500万円の債務負担行為を設定)を計上し、第T期建替工事に充てる。舞鶴国際ふ頭のU期整備、多目的クレーンの更新に9億円、2期に分けて現地建て替えを計画している宇治警察署1期棟建設費に20億4865万円を計上した。