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日刊建設タイムズ社
2023/01/30

【千葉】新規3件で合計437億円/茂原一宮二期など了承/県土整備公共事業評価審

 県県土整備部は27日、「2022年度第3回県土整備公共事業評価審議会」を、県庁中庁舎4階県土整備部会議室を本部としてウェブ会議形式で開催した。事前評価案件3件の新規事業着手と、再評価案件3件の対応方針案が了承された。事前評価案件については「(道路事業)一般国道356号香取小見川バイパス」が全体事業費170億円・事業期間10年(32年度まで)、「(道路事業)主要地方道船橋松戸線バイパス(外2路線)」が全体事業費97億円・事業期間8年(30年度まで)、「(道路事業)一般国道128号茂原一宮道路二期」が全体事業費170億円・事業期間10年(32年度まで)の計画。
 香取小見川バイパスは、国道356号において事業中の篠原拡幅と小見川東庄バイパスをつなぐ、香取市津宮から同市小見川までの延長10・1kmの計画。幅員は、津宮バイパス入口交差点から現道との分岐地点までの4車線区間が19・75m、分岐後の2車線区間が9m。費用便益比(B/C)が1・2であり投資効果が見込めるとともに、住環境・安全性の向上、地域間交流・連携の強化、地域防災機能の強化、救急医療活動の支援が見込まれる。
 船橋松戸線バイパスおよび松戸都市計画道路横須賀紙敷線、市川都市計画道路柏井大町線は、北千葉道路にアクセスする都市計画決定された道路で、沿線地域の慢性的な交通渋滞の緩和を図るとともに、災害時における緊急輸送道路の代替道路としても機能する。延長1・36km、幅員28・5m・4車線で、県、市川市、松戸市の共同事業として進めていく。B/Cが6であり投資効果が見込めるとともに、道路ネットワークの強化、地域の利便性の向上、交通の円滑化による安全性の向上、救急医療活動の支援などが期待できる。
 茂原一宮道路二期は、茂原一宮道路のうち茂原市三ケ谷から一宮町一宮まで延長5kmのバイパス整備を実施するもの。幅員9・5m、2車線の計画。一期との一体評価によるB/Cが1・4(二期の個別評価によるB/C1・2)で、投資効果が認められるとともに、地域の利便性向上、交通混雑の緩和が図られ、救急医療活動の支援、防災などの効果が期待できる。
 いずれも、23年度から事業を進め、早期の整備を図る方針とした。
 轟朝幸会長(日本大学理工学部交通システム工学科教授)らは一部の事業について、事業期間の延長や事業費の増額などが生じないよう配慮することを求めた。k_times_comをフォローしましょう
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