全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　富士見市は市民プールとして利用していた富士見ガーデンビーチ（勝瀬５４５）跡地の利活用に向け、基本計画の策定委託費を２０２３年度当初予算に要求している。同施設は市営公共スポーツ施設として再整備する方針だ。順調ならば23年度に委託し、市民意見を吸い上げながら同年度末までの計画策定を目指す。
　富士見ガーデンビーチは老朽化や利用者の減少に伴い、21年度末をもって閉園となった。市は跡地を活用し「スポーツ・健康づくりを中心とした市民交流型の多種目・多世代・多目的で利用できるスポーツ施設」を整備する方針を決め、22年３月議会で議員に説明。本年度は整備スケジュールの検討を進めてきた。
　23年度当初予算に費用が確保できた場合、早期の委託を見込む。計画案として公表した後、パブリックコメントを募集する考え。意見を案に反映した上で、同年度末までに基本計画を策定する。
　計画を通じて、整備コンセプトや施設機能・規模などを具体化する。事業手法には民間活力導入も視野に入れる構え。市営公共スポーツ施設の拡充を求める声が多く寄せられていることから、市民意見の採り入れにも積極的に取り組んでいく。跡地周辺は地盤が軟弱となっているため、対策の検討も進める。
　富士見ガーデンビーチは１９８４年に完成。富士見環境センターの道路を挟んで南側に位置する。駐車場を除く敷地面積は約２万�u。流れるプール、ウォータースライダー、50ｍプールなどが設置されていた。